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苦難を乗り越えて実際の行動に結びつけている人たちの情報を拾い上げたい!
やぶへびひろば復活に当たって

文:NPO法人まちづくり学校 代表理事 大滝聡

 「やぶへびひろば」と聞いて、「あ~、昔そんな新潟県のまちづくり情報紙があったよね~!」と思い出す人は、かなり年季が入ったまちづくりのベテランです。
 新潟県は参加型のまちづくり、協働型のまちづくりをずいぶん早くから実践してきた県ですが、そうしたスタイルを形成することができたのは、この「やぶへびひろば」に負うところが大きかったのではないかと思っています。
 では、この「やぶへびひろば」というまちづくり情報紙は何がそんなに効果的であったかというと、県内でどのようなまちづくりが行われているかということを、そこに関わる人の顔が見える形で紹介していったことにあります。しかもそこに登場した人が、また別のまちのまちづくり人を紹介していくというリレー方式を取ったり、まちづくり情報員を募集して、意欲ある人たちが中心となって編集を進めたことにより、それまで新潟県内でバラバラに動いていたまちづくりに横串を刺すことができ、まちづくりのネットワークが数珠のように繫がっていったのです。
 あれから約20年、2020年を迎えた今、誰も予想していなかった新型コロナウイルスが蔓延し、日本国内はおろか世界中の人々を苦しめています。
 まちづくりはその性質上一人で行うものではなく、残念ながら3密状態の中で展開される場面が多いという特性を持っています。ですからまちづくりに携わる人はかなり苦境に立たされているのではないかと思います。
 しかしこの苦難を乗り越えていくために様々な工夫やアイディアを生み出し、それを実際の行動に結びつけている人も多いはずです。
 私たちはそんな人たちの情報をできる限り拾い上げ、「復活!やぶへびひろば」と題して新潟県内はもとより、日本全国で奮闘するまちづくり人に届けたいと考えています。
 今、日本には人口減少問題を筆頭に、様々な課題が山積しています。こうした問題はコロナ禍の中においても待ったなしの状況であることはいうまでもありません。たとえ些細なアイディアでも、それがゆくゆくは大きな解決の糸口を引き出す運動に繫がっていくかもしれません。ですからぜひ皆さんの現場における実践の情報をお寄せください。もちろん成功例でも失敗例でもかまいません。私たちに今必要なのはそうした方々の勇気を持った行動なのです。
 この「復活!やぶへびひろば」は、当面ネット配信を中心に行っていきますが、ゆくゆくは紙媒体でも発行できればと考えています。この編集にご協力いただける方や、応援してくださる方がおられればぜひお声がけください。皆様の声を心からお待ちしております。

かつて発行されていたやぶへびひろば