まちをつくるひとが紹介するまちをつくるひと
文・写真:東條英明
■自己紹介
はじめまして。
新潟市西区寺尾生まれ、小学2年生の息子を持つ株式会社ヒューマンリソースの東條英明と申します。
13年自動車販売の営業マンをしていましたが、結婚して初めて子どもを授かったとき「人を育てるのって素敵なことじゃないか」ということに気付き、「育てることを生涯の仕事にしたい」と思ったのが、今の会社の立ち上げをするきっかけでした。現在、IT教育やプログラミング学習を教える教室「ミライのプログラミング_ミラプロ」を中央区と西区2校を運営して、130名の生徒さんと一緒にプログラミングやデジタルなものづくりを楽しんでします。
■紹介者との関わり
西区で学童を運営されている羽賀さんとは以前からfacebookで繋がっていて「いつかこのおもしろい人に会ってみたいな」と思っていたら、偶然お仕事でお会いすることができました。やはり思った通りの魅力的な方で、子どもに対する思いや子どもを第一に考えた子育てに意気投合してその後、学童のプログラミングイベントなどご招待いただきました。現在地域の子どもたちの豊かな成長のために、一緒にお仕事をさせていただいています。
■まちづくり履歴
プログラミング教育は決して最新の学びではなく、世界では既に20年前から学ばれている大変メジャーな学びです。日本では小学校中学校でプログラミング教育が2020年から必修化されましたが(中学校は2021年から)、ミラプロのプログラミング教室に通ってくれている生徒さん以外でもプログラミングの学びに出会えるきっかけを作るために、新潟県内の小学校のプログラミング授業、新潟県立自然科学館のプログラミングイベント、小学校の先生のプログラミング研修など活動しています。
■伝えたいこと
新潟県は現在少子高齢化、人口流出、企業数減少など多くの問題を抱えています。その解決方法には大企業を新潟県に誘致することや新幹線を新潟空港までつなげるなどいくつかあります。しかし、私は今いる子どもたちが解決の鍵だと思っています。子どもたちを育てて、新潟に根付いた子たちが大人になったとき、彼ら自身の手で新潟を盛り上げてくれることが大切なことだと思います。野球でいえば、4番打者を集めてスタメンを固めるより、パリーグの日ハムみたいに地元に愛されて、地元で選手を育てていくイメージだと思ってください。プログラミングを学ぶ子たちは「IT技術」と共に「論理」を学んでいます。自分の目標を達成するときにどのような手順を踏んでいけば、順調に最短で目的を到達できるか、もし問題点が見つかったとき、解決方法を冷静に思考できる「考え方」を学ぶことがプログラミング教育の本質です。これは経営者が会社経営や事業創出のときにトライアンドエラーをすることとまったく同じ思考です。事実、海外でプログラミング教育を受けた多くの学生が卒業後、起業して世界各地で成功しています。今や世界的な大企業となったアップルやfacebookの創業者も実は、学生のとき自分の家のガレージをオフィスにしてスタートしていました。現在、新潟県の子どもたちは小学生から高校生まで20万人います。その中でこうした人材が生まれる可能性は十分あると思います。子どもたちは興味あるものにはどん欲につかみ取ろうとします。ただその機会やチャンスを与えるのか与えないのかは、親であり地域の問題なのかなと思います。
私は1人でも多くの子どもたちがそのチャンスに巡り合えるように、これからもプログラミング教育というかたちで新潟県や新潟県の子どもたちに貢献していきたいと思っています。