まちをつくるひとが紹介するまちをつくるひと

文・写真:小島由美子 保健師 助産師 看護師 IBCLC(国際認定ラクテーション・コンサルタント)

■自己紹介
 はじめまして。小島由美子と申します。育ち合い応援グループ「ちょっといい加茂」代表をしています。
 県外で看護師 助産師として病院で働き、第一子出産後に、新潟県出身の夫と加茂市に戻ってきました。新生児訪問をする開業助産師を経て、2018年からは保健師として加茂市役所に所属し、親子をはじめ地域の人たちの心と体の暮らしの伴走者を目指しています。今は第二子育休中です。

小島由美子さん

■紹介者との関わり
 加茂へUターンし、子どもとともに参加できる場所を探しているときに出会いました。パワフルで向上心にあふれる櫻井美奈子さん。大人と子どもも、のんびりしたり成長を見守ったりできるひなたぼっこカフェ。そして「加茂子育て応援隊」でお世話になっています!

■まちづくり履歴
 学生の頃は住んでいるまちや途中下車の旅でまちを探検するのが好きでした。お店や路地を歩き、気に入った散歩道を友人に案内し紹介するのです。また、県外に就職してからは、病棟の仲間に地元の美味しいものや果物を試食してもらい、新潟の特産物のファンを増やすことが楽しかったです。

 さて、Uターン後の2017年1月。子どもとカフェgoofeeで実施されていたママさんたちのお茶会に参加していたときのこと。子どもと一緒に加茂で集まれる場所を増やしたい、地域のことを知りたい、子どもと楽しめる情報を共有できたら楽しめるよね!やってみよう!と盛り上がりました。

2017年12月。
ママさんたちのお茶会atカフェgoofeeにて。
大好きな車と参加する息子

 子育て中の親子や子育てを応援したい地域の人が参加でき、加茂市と周辺地域の情報、育児や生活の困ったこと・アイディアを共有し、「ちょっといいかも」が少し増えるよう、育ち合い応援グループ「ちょっといい加茂」を起ち上げました。
 ネガティブなところをいいっぱなしで終わるのではなく、見つけたり再確認した良いところを共有して、自分にできる「ちょっといいこと」のアクションを起こしてみる。面白そうだな、できることお手伝いしたいなと思っている人も一緒になって、参加者みんなの「ちょっといい加茂」を作っています。

2018年2月 育ち合いCafe。
お姉さんたちもずりばいまねっ子。
撮影:内川沙友里さん
2020年7月 育ち合いCafe。
ねんねの子も自分で移動できる子も同じ学年になるんだね。
小さい月齢でも子ども同士感じることがある様子。

 大人も子どもも、今この時このまちに暮らすのがちょっといいかもと思えることや場所、ひとが増えるように、私にできることを少しずつ、みんなでできることをわいわいと活動していきたいです。
 子育て真っ最中の人も、少し手の空いた子育ての先輩も、応援したい人も、いつか子育てするかもしれない学生も、みんなで育ち合える活動になったら面白いかも?!

2019年3月 地域子育て交流会。
婦人会の方と市内育児サークルの親子と公民館で

■その他
 いつかの日か、まちの中に、子育て中の親子や児童・学生、人生の先輩も気軽に立ち寄れて、お茶をしたり、遊んだり、体調の相談をしたりできる地域の保健室を作りたいです。それはコミュニケーションスキルを使ってじっくりと話を聴いてもらえる場であり、医療職をはじめ学びを続けている人が地域の人にわかりやすく伝達し、地域の人がそれを知ることができる場であり、人やお店、行政や医療へつなぐ橋渡し役です。その仕組みを作りたいです。

2019年5月
得意なまち歩きの経験をいかし企画に関わった商店街散歩。
気になるお店でお話聞いたり、美味しいお話聞いたり、
おやつやお昼を調達しながら…。
撮影:井浦有依さん

■次の人の紹介
 大学の同級生の横野朋恵さんです。大学時代も地域医療のワークショップや新大シッターの起ち上げ等、気づくとお互い参加しているのです。同じく助産を学び、働く場所は違えども、関東や東北の学習会などで度々遭遇し、近況や親子の支援の夢や野望を共有した仲間です。